第15回ルーマニア国際音楽コンクール入賞者披露演奏会
2月22日(月)東京文化会館にて「第15回ルーマニア国際音楽コンクール入賞者披露演奏会」を開催致しました。
ホールでコンサートを開催するのは昨年以来初めてのこと、またこの「入賞者披露演奏会」は一年延期となったコンサートです。それ故、アーティストも来場者も待ちに待ったコンサートとなりましたが、主催者としてはコロナ対策の厳しい条件下での開催でした。
検温、消毒、マスクはもちろんのこと、600席弱の椅子に一つおきにカバーをかけ、また前例にはテープを貼って座れないようにするなど、コロナ禍の中で開催する準備はいつも以上に気を使うものでした。
東京文化会館のスタッフの皆様のアドバイスを受け、当日のご協力があって無事に終了出来たことは大変嬉しく今後のイベント開催に大きな自信にもなりました。
コンサートは2部形式とし、第1部は「第15回ルーマニア国際音楽コンクール入賞者」によるお披露目のプログラム。今回は石垣真結子さん(スネアドラム)、志村恵梨子さん(ビオラ)、碓氷昂之朗さん(テノール)と今年も多岐に渡り、来場者を楽しませてくれました。今後の活躍が楽しみな3人です。
志村さんのピアノ伴奏はコンクール入賞者の今井梨緒さんだったことも嬉しい出来事です。
第2部は、今年ジョルジェ・エネスク生誕140年の記念の年にあたるため、過去のコンクールグランプリにエネスクを演奏してもらいました。エネスクの作品はなかなか聴く機会が少ないので堪能して頂けたのではないでしょうか?
大澤一彰さん(テノール)の“7つの詩曲”フランス語で書かれたシャンソンともいわれるような洒落た曲です。
大塚茜さん(フルート)は日本でエネスクの曲として一番演奏される機会が多いと思われる“カンタービレとプレスト“をまた、第15回のフルート課題曲となった新進気鋭の作曲家、アンドレイ・ペトラケの作品も演奏してもらいました。
最後は、對馬佳祐さん(ヴァイオリン)と大橋春奈さん(ピアノ)による”ヴァイオリンソナタ第3番“でした。
エネスクの代表作ともいわれるこの曲で第12回ルーマニア国際音楽コンクールグランプリを受賞したあの日を思い起こされる演奏でした。
これを機にアーティストたちがルーマニアの作曲家の作品を取り上げ、演奏してくれるようにこれからも紹介していきたいと思います。
どうぞ今後もNPO法人日本ルーマニア音楽協会の応援をよろしくお願い致します。